みこしまくりの様子

7月22日

  • 朝9時、水無神社本殿では、早神楽のあと宮司によって本殿から御神体が出御されます。
  • 神様は惣助(そうすけ)・幸助(こうすけ)と呼ばれる2人の精進(しょうじん)に授けられ、真新しい白木の神輿(みこし)に乗せられます。
  • みこしは枠持(わくもち)と呼ばれる担ぎ手により担がれ、いよいよ二日間にわたる巡行が始まります。
  • 要所々々で「おみこしゃわが身を橋にうちかけてしんとろとろとせ」とうたい、歌い終わると「ソースケ・コースケ」のかけ声でみこしを激しくゆすります。
  • この日は町の西半分をまわります。
7月22日朝

行列

みこし行列
  • 神輿の行列は猿田彦(天狗様)が先導します。
  • 一本歯の下駄に赤いお面、大薙刀を手にした天狗様は、町内の各地区の入口に張られたしめ縄を、薙刀で切って行きます。
  • 白丁姿で五色布をつけたショヨギをかついだ「ショヨギ持ち」(小学校高学年の子供)が従っていきます。
  • 神輿の渡御を告げるふれ太鼓、のぼり、賽銭箱、その後ろに「だんじり(山車)」、そして神輿、その後は、笛、太鼓、台傘、鉾、旗、大刀、飾弓矢などの威儀物、最後に「大神さま」と数名の神職、それに神馬が従います。

心願

  • 巡行の途中、赤ちゃんのいる家では、「心願をお願いします」と言って、赤ちゃんを惣助・幸助に抱いてもらって神輿の下をくぐらせる、このお祭独特のお参りの仕方です。
  • 赤ちゃんの丈夫な発育を願い、「ソースケ・コースケ」の掛け声とともに神輿を激しく揺すります。
心願

7月23日

みこしまくりのようす
  • 午後から、「御旅所」を出発し、再び町を練り歩いて、町内の東半分をまわり、昔の関所跡を通り町境近くの「鴨居(かもい)坂」へと向かいます。
  • 夕方、飛騨街道の見える町外れの「鴨居坂」へくると「ソースケ・コースケ」のかけ声もろとも、神輿を路上に投げ落とし、神輿を横に転がす、最初の横まくりを行います。
  • その後一旦「御旅所」に戻り、神輿まくりの時を待ちます。
  • かわいいこどもみこしも、ソースケ!コースケ!
みこしまくりのようす

みこしまくり

縦まくりクライマックス
  • 夜になると祭りはいよいよクライマックス! 神輿は「御旅所」を出発し、町に出て「ソースケ・コースケ」の掛声で、路上をもみあい、押し合い、横に転がす「横まくり」、縦に立てては倒す「縦まくり」を繰り返します。
  • 圧巻は、深夜になって連続して行われる「縦まくり」です。
  • 長さ約5mの角材2本をもとに組立てられた、ずっしりと太長いかつぎ棒が「ソースケ・コースケ」のかけ声とともに突っ立てられ、直立したと思ったその瞬間、地響きをたて山にこだまし路上に倒れる荒業は、森林王国木曽でなくては味わえない豪快なものです。
  • その後、もうこれ以上まくると神社まで神輿を戻せないというところで、最後の縦まくりをして神輿は神社へ帰ります。
まつりクライマックス

まつりのあと

  • まくった際に剥がれた神輿の断片はお守りになります。
  • 神社へ戻った神輿は、翌年のお祭りの1週間程前まで保管され、解体の後、お正月にお宮のかがり火として使われます。
まつりのあと

資料提供:水交会